テニスジュニアの保護者必見!けが予防対策などの基礎知識

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テニス
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中学へ進学した息子は部活で硬式テニス部に入部することになりました。

本人はもちろん、両親・兄弟ともテニスに関わりがありません。海外で活躍する日本人プレーヤーや、もともと「爽やか」なイメージが先行するスポーツでもあり、ぜひ応援していきたいと思っています。

しかし親はテニスに関しては全くの素人。そこで保護者が今後サポートしていく上での最低限必要な知識を、一通り調べることにしました。今回はその「最初の一歩」。テニスという競技の概観を入部に迷ったサッカーと比較。また、親にとって最も心配な「怪我」への予防対策について考えてみました。

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目次

部活から始める硬式テニスの特徴は?

中学から始める子供が比較的多い

野球やサッカーは、中学の部活に入部するような子の多くが、幼稚園や小学校から始めている場合がほとんどではないでしょうか。一方で、テニスの一般的なプレーヤーの多くは、中学あるいは高校からプレーを始めることが多いようです

しかし、野球やサッカーと同じように、上手な子の多くは、小さい頃から習っているケースが圧倒的。また、野球やサッカーなどのように、広場と少しの道具があればできるスポーツとは異なり、テニスコートが利用できる環境にないと、あまり本格的な練習(上達)ができません。こうした制限も早くから習っている子との差が大きい要因でもあるようです。

日本のテニス人口は減少傾向

公益財団法人日本テニス協会が発表する最新データによれば、日本のテニス人口(年1回以上実施の人口)は約343万人。最近は「錦織圭選手」や「大阪なおみ選手」の活躍でテニス人気は高そうに見えますが、テニス人口自体は年々減少傾向です。

2005-2006年に460万人だったテニス人口は2017-2018年に343万人となり、約10年間で25%もの減少。全人口当たりのテニス人口の比率は、2005-2006年で4.0%、2017-2018年で3.0%と推移しています。

この要因には、やはりテニスをする年齢層の人口減少が大きく関係していると思われます。最近では、シニア層にも人気の競技とは言え、そこはやはり一定の運動量が必要なスポーツ。年齢構造のシフトに応じた推移であると言えそうです。しかし言い方を変えれば、いつの時代においてもテニスの適齢年代層の一定数が流行に関係なく、支持される競技であるとも言えます。

参照元 https://www.jta-tennis.or.jp/Portals/0/resources/JTA/pdf/information/population/population_h28_jpn.pdf

テニス環境等実態調査 報告書, 公益財団法人 日本テニス協会
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さて、テニス部と入るのを迷ったサッカー部。サッカー人口(年1回以上実施の人口)は、2006年の推計人口では349万人、2018年では436万人と大幅な増加傾向です。もはやイベントとして野球に並んで手軽に楽しめる大衆スポーツである点、小学生以下の低年齢層にまで大きく広がっていることが普及の要因だと思われます。

日本のサッカー人口は増加傾向

参照元 https://www.ssf.or.jp/thinktank/sports_life/data/soccer_0018.html

笹川スポーツ財団ホームページ

ジョギング・ランニング人口増加でスポーツ意識は向上

余談ですが、ジョギングやランニングの愛好者について調べてみました。2006年の推計愛好者人口は606万人、2018年は964万人と、大幅な愛好者の増加となっています。こちら、年代を問わず何がなくても始められる運動の代表格。主に中高年を中心に愛好者が広まっていると言えます。

参照元 https://www.ssf.or.jp/thinktank/sports_life/data/jogrun_9818.html

笹川スポーツ財団ホームページ
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さらに、ウォーキング人口(週1回以上実施の人口)というデータもあり、こちらの推計愛好者人口は4,657万人に上ります。特に60〜70歳代の人口は最近20年間あまりの間に倍増しているそうです。

参照元 https://www.ssf.or.jp/thinktank/sports_life/data/walking_9608.html

笹川スポーツ財団ホームページ

さて、ジョギング・ランニング愛好者増加が示すように、実は、日本全体で見た運動・スポーツ愛好者数は年々増加傾向にあります。一生を通して運動・スポーツにはこれから多く接していくことになりますが、テニスという競技は、縁がなければ普段、なかなか真剣に向き合う機会が少ないとも言えるでしょう。

子供が縁があって始めることになったテニス。せっかくのこの機会に勉強して、子供の上達や安全をしっかりサポートできるようにしていきたいと思います。

テニスとけが

親にとって最も心配なのが「怪我」でしょう。

テニスは接触プレーがほとんどないため、それほど怪我が多いわけではありません。しかしハードな動きによる足首の怪我やラケットを振る手首・肘の故障には注意が必要です。

テニスに多い怪我の特徴

足首捻挫

ボールを追って左右に激しく切り替えながら動くスポーツのため、無理な体勢からボールを追いに行ったりバランスを崩して足首を捻挫することが多いようです。

肉離れ

準備運動不足、寝不足や疲労などの体調不良時に多いとされます。本人が痛みを感じている時は、早期に病院で診療してもらうことが大切です。

テニス肘

テニス特有の怪我です。

肘関節の過激な使用、腕が伸びきった状態で負荷がかかる動作等の場合に起こりやすいと言われます。やはり、痛みを感じている場合は、直ぐに治療をおこなうことが大切。

専用サポーターの着用などもお勧めのようです。

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始めて間もない頃の怪我をしない(悪化させない)ための注意点

テニスを始めたばかりのプレーヤーが、いかに怪我を防いでいくか、あるいは悪化させないようにするかについて調べた点を書いていきたいと思います。

不調を感じたらすぐに対処

怪我には必ず兆候があります。

肘が痛い、膝に痛みを感じる等、プレーをしていると様々な体の異変が起こります。そうした時に、「まぁ少しぐらいだから大丈夫」と放っておかないことが大事。親としては、そうした兆候にすぐ気づいてやれるか、もし本人が痛みを感じているのであれば、迷わず、コーチや顧問の先生に相談するよう勧め、早めに整形外科などの医療機関に相談することが大事です。

オーバーワークに気を付ける&ケアをする

少しでも上手くなりたいと意欲的に練習をすることは良いことですが、始めたばかりの頃は特に、オーバーワークによる怪我の危険性が大きいようです。

かといって、意欲があるのに練習するなと言うのも難しいところ。そのため、熱心に練習すると同時に、親としては「ケアをする」意識を心掛けると良いでしょう。

練習前のウォーミングアップをしっかりやり、練習後のクールダウンを手抜きせず徹底させる。

お風呂上りにストレッチを勧めたり、痛い箇所があればアイシングをしてあげる。

体を守るために出来ることはたくさんあるので、少しの事でも継続的に取り組むよう注意して見守りましょう。

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正しいフォームやフットワークを身に付ける

ケガの原因として最も多いとされるのが「正しいフォームやフットワーク」が身に付いておらず、怪我のリスクが高い間違ったやり方で続けてしまうケースとのこと。

それを未然に防ぐには、特に、初期の段階できちんと正しいやり方を身に付けることが大事です。

さて、学校での部活の場合、先輩や先生から習うケースは多いでしょう。しかし、そこで間違ったノウハウを学ぶ事が意外と多いようです。

そもそも、スポーツの世界では昔から当たり前のように言われている理論が、実は間違っていたということが往々にしてあります。そして学校の部活レベルでは、そうした間違ったノウハウを学ぶケースが決して少なくないと言われます。

幸か不幸か、最初に習ったことは「しっかり」と根付きやすいものです。それが間違ったやり方であった場合、上達スピードが遅くなるばかりか、関節や靭帯への負荷が高いプレーになり、怪我のリスクが高くなる危険があります。

テニススクールは怪我予防の面でも効果あり

では、どのように「正しいフォームやフットワーク」を身につけるのか?

その最も効果的な方法は、初期の時にこそ、テニススクールなどでレッスンを受けることだと思います。

テニススクールは決して安くはありません。個人レッスンともなるとレッスンフィーはかなり高額です。一回で1万円近くかかってしまうことも中にはあるようです。

しかし、テニスを始めた最初の段階で、この投資を惜しまずに行っておくことが、結局は、その後のテニスキャリアにおいて「上達」や「怪我のリスク」の面で大きな効果があると考えます。

実際のところ、我が子が所属する部活では、テニススクールへ入ることが公然と推奨されています。第一の理由は、部員数に対してテニスコートの数が限られるため、どうしても低学年はなかなかコートでボールを打たせてもらえない点です。

しかし、テニススクールに通うことは、正しいフォームを初期の段階で身につけ、その後の安全なテニスプレーを確立できることこそが大きなメリットであると考えています。

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最後に

テニス人口は全体で見れば減少傾向ですが、一定の若い世代では時代に関係なく、人気のスポーツ競技です。

せっかく縁あってこどもが始めるテニス。効率的な上達や「けが」をさせないためにも、親が必要最低限のテニスに関する基礎知識を身につけることが大事ではないでしょうか。

是非、今回の内容を参考に、こどものテニス活動をサポートして欲しいと願います。

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