ヘッドハンティングからの怪しい電話やメール、どう対処すべきか?

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起業・転職
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ある日、自分がヘッドハンティングされたら? 自分には全く関係ないと思っていましたが、先日、本当に突然の連絡が。今回はその時の様子と実際に会って話を聞いた自分なりの感想を紹介します。

目次

そもそもヘッドハンティングとは

皆さんは「ヘッドハンティング」とはどのようなものだと思っていますか? ライバル企業の優秀な人材を、裏から手を引き(?)、大金を積んで(?)獲得する。少なからずそんなイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。もちろん、そういうケースもあるのですが、今回話を聞いた限り、少しばかり印象が違うようです。 ある特定の人を狙って交渉するよりは、顧客からの「人材ニーズ」を基に分析した上で、探し出すべき人材像を決め、様々な手段(最近ではインターネット)により、目的に合いそうな人材を探しだし、転職等を促す業態のようです。 私も最初は、「どこのライバル企業が私なんかを見つけ出し、接触して来ているんだ?」という、甚だ自惚れたイメージを持ってヘッドハンターにお会いしたのを覚えています。 よってヘッドハンティグとは、広い意味での転職の手助け、その手前の転職候補人材の発掘かと思います。「転職」は基本的に職を変えたいと思う人が起こす行動だと思いますが、ヘッドハンティングとは、転職したい・したくないに関わらず、ターゲットとしている業種の人材ニーズと合う候補者を見つけ出し、その人が現状よりも有利な職場環境となると判断する場合に、転職を促しサポートするものだと理解します。 皆さんが想像する「ヘッドハンティング」の言葉のイメージとは同じでしょうか?

連絡を受けてからヘッドハンターに会うまで

その会社からの連絡は、ある日突然メールでのものでした。最初にメールを見た時には、どうしたって怪しいという感想しかありません。一応、きちんと社名と担当者が記載されていたため、とりあえずネットで社名を検索。実在する会社のようには見えましたが、それでもやっぱり怪しさは拭えません。恐らく、私のように検索することもなく、メールを一読し、あるいは一読もせず削除してしまう方も多いと思います。その時の気分や仕事の忙しさによっても、大きく左右される運があろうかと思います。 私の場合、当時は丁度、会社内で仕事があまり上手くいってなかったタイミングもあり、本当に「魔が差す」感じで関心を持ったのが本音です。それって正に、その時の「運」ですよね。 数日考えた末、メールに返信することを決めます。すると直ぐに返答があり、その時点ではもう怪しさを疑う気持ちは無くなっています。会社にはヘッドハンターと呼ばれる担当者が何人か居て、業種によって担当者が決められているそうです。私を担当することになったA氏の名前が教えられ、実際に会って話をするまでの段取りがきめられていきます。実際に会うまではヘッドハンターの声を聞くこともありません。全てメールで淡々と進められます。最初の案内は会社宛のメールだったのですが、流石に内容的に会社のサーバーを通すのはまずいだろうと思い、以降は個人のアドレスでメールのやりとりを行っていました。 日時や場所は基本、こちら側の都合で決めることになります。とは言っても日時はまだしも、どこで会って話をするかは全く想像もつかなかったので、外出の用事がある日の場所だけ伝えたところ、近くのホテルのロビーラウンジを紹介され、そこで会うことになりました。ヘッドハンターの方の携帯番号を教えられ、到着したら電話で呼び出すように言われました。 何だかちょっと秘密めいた感じで、少しだけ会社に後ろめたい気もしながら、面会の日を迎えることになリました。待ち合わせに選んだ場所は新宿のとあるホテルのロビーラウンジです。ここでお互いコーヒーを挟んでお話しをした訳ですが、実際にヘッドハンターの方に会うまではとても不安だったのを覚えています。

どんな話し合いをするのか

はじめに結果を言いますと、転職することはありませんでした。とは言え、とても興味深い話を沢山聞けたなと思っています。 話はまず向こうから、会社とご自身の紹介、今回の経緯の説明がありました。この時点で、ライバル会社からの引き抜きという私の妄想は全くもって妄想であったことが分かりました(笑)。ただ、私が働く複数の同業他社からニーズの高い人材像が挙げられ、それに今回、私が合致してそうだったということです。ではどうやって私の情報に辿りついたのか?会社にはひたすら情報収集する部隊がおり、日々インターネットなどから情報収集を行っているのだそうです。もちろんそれだけではなく、色々な会社的・個人的コネを駆使して情報収集するようですが、それでも地道にインターネット検索などを続けるアプローチが主力な作業だということです。結構、地道で労力がいることをやっているのだなとちょっと驚きでした。 その後は私への質問タイム。実際行っている仕事内容から待遇面、自身の満足感なども上手いように導かれ、何気なしに会話していきました。この時点で、向こうは私が転職候補に当たるかどうかを判断しながら会話を進めていると思います。既に会話途中であまり脈はないと思ったようで、「今の仕事を続けられた方が良い」と、事もあろうにヘッドハンターからアドバイスされました(笑)。 その後は他愛もない話になりましたが、ヘッドハンターにとっては担当する業種の企業の方から会社情報を仕入れる事も大きな仕事の一つなので、とにかく人に会って話を聞くことができれば、それなりに成果かあるのだそうです。 話をしている中で特に記憶に残っているヘッドハンディング会社の印象は次のようなものです。
  • 場所がどこであろうと日本全国に出向く
  • 業種によって担当者が決められ、様々な職業経歴のヘッドハンターが在籍
  • 特に目的もなく定期的に会って話をするだけの関係の人もいる
  • その後、逆にヘッドハンティグを依頼してくる人もそれなりに出てくる
  • 結局、転職に導く人材はそうそうは出会わない
ヘッドハンティングの世界は、能力と待遇が見合っていないとヘッドハンターが判断すれば、ランクアップできる企業へ紹介を行うというものです。そのため、基本的には給与が高いとされる会社や肩書きの人には、あまりアプローチしてこないことになります。その意味で、ヘッドハンティングの声がかかるというのは、実はそういう立場なのだということでもある訳です。。

ヘッドハンティング活用のすすめ

ヘッドハンティングとは、ある意味、「積極的な」人材派遣会社のような存在だと思います。普通の人材派遣会社は、要望される人材と登録されている人材リストをマッチングするものですが、ヘッドハンティング会社は、登録している人材がなく、当人の転職意思に関わらず積極的に掘り起こしてマッチングを完成させ、結果的にWin-Winに導く会社。 そこで見えてくることは、転職を考えている場合は、自らヘッドハンティング会社にコンタクトし、豊富な情報を活用する事も時にあり得るという点。ヘッドハンティングとは、これまで「ヘッドハンティング」=「される」ものとして考えていました。皆さんの中にも、そう考えている方は案外多いかと思います。しかし、今回の話を聞き、業界の外から見て情報をそれなりに持っているヘッドハンティング会社は、実はその情報を活用するべく飛び込む、または優秀な人材を獲得すべくヘッドハンティングを「する」側として積極的に活用することこそが、利用価値が高いのではないかと思っています。 もし皆さんの中にも転職を考えている方がいれば、ヘッドハンティング会社を活用する事も選択肢の一つだと思います。また、ヘッドハンティング会社から連絡があった時、頭から無視はせず、よく調べて実態のある会社だと分かった場合、会って話を聞くだけでも参考になる話を聞くことができると思います。是非、そういう機会があれば、一度話を聞いて見ることをお勧めします。

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