新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、デジタルやICT技術が一気に進展。感染拡大前に見通していたこの先10年の世界が、「あっと言う間」に現実のものになったと言われます。
今後、どの業界が伸びるのか?
コロナで様変わりした生活との意外な業界接点、海外転職などについて、考えたいと思います。
目次
アフターコロナで伸びる有望市場
2021年の今から10年後である2031年までに伸びる市場はどこか?
現在の世界情勢から伸び率の高そうな業界を予測してみました。
IT業界
IT業界は過去10年で最も伸び率の高かった業界といっても過言ではないほど、日々急速な進化を遂げています。すでにAIが人間に代わりさまざまな仕事を代替することが予想されており、すでに多くのことが導入され始めています。
今後、AIのテクノロジーを活用したさまざまなソリューションを開発する側としての企業はもちろん、そうしたソリューションは、より便利な生活や生産性の効率化を目指し、多くの企業が導入を目指していくことでしょう。
コロナによってITとはあまり縁がなかった企業でも、DX(デジタルトトランスフォーメーション)の推進が盛んになっており、こうした知見の中心的存在であるIT業界の人材は、ますます需要が高まる業界と言えます。
専門的な技術や知識が必要となりますが、まだまだ人材が足りない業界。知識の吸収が速い若い世代は、今のうちにITに関するどんな分野でも構わないので、何かしらのスキルを積んでおくとよいでしょう。
医療業界
医療の分野もまた、ITの進化とともにますます発展すると考えられている業界です。まだまだ人間には分からない難病がたくさんあり、効果的な薬がない病気も多くあります。こうした点を受けた創薬の分野にも注目が集まっています。
新型コロナの影響ではワクチン開発が大きな話題になっていますが、こうした未知の感染症とその抑制という構図は、今後も継続的に繰り返されていく可能性が高いと言われます。
医療業界は大学医学部・薬学部、専門学校で学ばないと就けない業界です。最近では、転職して医療業界を目指す人材も増えているようです。しかし若いうちでないとチャンスはなかなかないと言えますので、決心するなら早い決断が必要です。
農業業界
農業に従事したい人は少なく大きな社会問題ともなっていますが、現在、注目度は高まっている業界です。食料需給は世界的に大きな問題であり、少しでも自国の食料自給率を高めようと、効率的に食料を生産・確保することが大きな課題とされています。
担い手の高齢化が著しい業界のため、まだまだアナログな方法を使っていることが多い農業業界。ITを導入して人手をかけず生産効率を高め(スマート化)、高収益を図る伸びしろ(ポテンシャル)は非常に大きいと言えます。
また旧態依然の商品流通過程においても、デジタル技術の活用は大きなコスト削減を期待できます。オーガニック栽培による商品価値の向上・ブランド化、こうした商品を独自の販売ルートで流通させることも、最近では容易におこなえるようになってきました。
一見かけ離れているように見える「農業」と「IT」。もともとのギャップが大きいからこそ、この2つの融合によって秘めている可能性は非常に大きいと言えます。
カルチャー業界
特に趣味・趣向としての音楽・楽器を指導できる人は、新型コロナによる自宅時間の増加などによる余暇時間へのシフトから、今後の大きな市場が期待できます。
時間とお金に比較的余裕のある高齢者は、今後ますます増加していく傾向ですが、これまで旅行などに向けられていた趣味が、こうした音楽カルチャーに向けられることが想像されます。音楽鑑賞を趣味とする人は多いと思いますが、さらに踏み込んで「自分で楽器を演奏したい」という方が増えてくることが予想されています。
20代は海外転職もおすすめ
現在は世界的なコロナの影響で、海外での転職には二の足を踏む方も多いとは思います。しかし、いつまでもこうした状況が続く訳ではないでしょう。逆に、海外転職が少ない今こそ、狙いを定めて準備をすることが、ライバルに大きく差をつけるチャンスではないでしょうか。
先にご紹介した有望な業界に勤めたいと思う若い世代、特に20代の方には、海外に転職することも、是非考えて欲しいと思います。
ではここからは、海外転職がおすすめな理由についてご紹介していきます。
デジタル情報技術は海外の方が最先端の技術や知識を学べる
ITの分野については、現在、海外の方がより高い技術やサービスを誇っている場合が多いと言えます。個々の技術要素で見れば、日本の企業等が有する技術は高いことも多いでしょう。しかし、こうした技術要素を活用したサービス展開では、先進国はもちろん、アセアン中進国あたりでも、はるかに日本を超えるサービスが展開されていることが多いです。
こうした問題は日本国内の規制や既得権益から制限されていることが多いからです。
例えば配車タクシーの「GRAB」などは、日本では規制で参入が難しいですが、東南アジアの国々では何年も前から一般的なサービスとなっています。いわゆる「リープフロッグ現象」として、IT分野等では日本をイッキに追い抜き先進技術が進展しているのが実情です。
海外経験のある方の需要が高まっている
未来永劫、海外で働くという方は少ないと思います。一方、グローバル化の中にある現在、多くの企業は海外進出を考えています。海外で働き、その後日本へ戻り再就職する場合でも、海外経験は大きな武器となります。
現在は新型コロナの影響で、そうした戦略は一時的に抑えられていますが、転職市場においては海外経験がより重要視されるようになっています。自分の希望する企業に転職できるチャンス、高い収入を得られる可能性は大いに高まります。
起業の際にも幅が広がる
海外での経験、特に日本には存在しないような生活面での価値観やサービスに触れた経験は、これから起業をしたいと思った時のさまざまなビジネスプランを考える際に大いに役立つでしょう。
海外転職に必要なスキル
では海外転職を検討する中では、どのようなスキルが必要なのでしょうか?
最低限の英語力
海外転職の場合には、英語力が必要だと考える人も多いと思いますが、最低限の会話力があれば転職は可能です。ましてや英語を母国語としないアジアの国々などにおいては、一定の会話力があれば十分なケースが多いです。
しかし反対に、そうした日常会話レベルは、最低限勉強しておくようにしましょう。
異文化に適応する能力
日本と海外では文化が大きく違う場合があります。そのため、現地の生活や文化に適応する能力が必要となります。また、その中で成果を出すための強い意志と行動力も重要です。
まとめ
IT技術は業界内に限らず、あらゆる企業で高い需要が期待されます。こうしたITスキルは、日本だけではなく、海外における知見やサービスが大いに役立ちます。若い世代なら、是非、海外転職を検討することもオススメです!
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