部活でのテニス競技は、他のメジャーなスポーツに比べて中学から始める子も比較的多いようです。今後我が子のサポートをしていく上で、中学からテニスを初めて上達する方法を調べてみました。
今回は道具選びとそのメンテナンスについて調べたことを書いていきたいと思います。
けが予防など基礎知識については、コチラ↓↓↓もご覧下さい。
目次
ジュニア初心者のラケット選びの知識
全くテニスのことが分からない親としては、まずは、道具の選び方から調べてみました。
中学や高校では、道具を買いそろえるのは親の役目でしょう。その意味でも、少しでも道具の知識があるに越したことはありません。そうでないと、道具を買い揃える際の評価が値段だけになってしまい、上達の阻害や怪我のリスクを高めることにもつながりかねません。
また、ある程度の知識がないと、部活、テニススクール、ショップ等からの意見をそのまま鵜呑みにし、必要以上に高い買い物をしてしまう可能性だってあると思います。
テニス初心者のラケットの選び方
憧れの選手がいる場合、どうしてもその選手が使っているラケットを選びがちですし、そのようなラケットはデザイン性にも優れていたり、「高額=上手くなれる」という思い込みもあったりと、どうしてもハイエンドモデルを購入しようとする方が少なくないように思います。
もちろん、ハイエンドモデルは使いこなすことが出来れば高いパフォーマンスを発揮できます。より強いショットを打てるし、狙ったところにコントロールできるし、ドライブやスピンなどを掛けやすかったりするでしょう
しかし、これらは高いフィジカルレベル、高い技術レベルがあってこそ発揮できるパフォーマンスです。
そのため、やはり始めたばかりの頃は初心者向けのラケットを使うべきです。
以下で、ラケットを選ぶ上での基準をいくつか解説したいと思います。
フレームウエイト
フレームウエイトとはテニスラケットのフレーム部分の重さのことで、平均的な重さは300グラムと言われています。
290グラム以下のものは軽量ラケット、310グラム以上のモノは重量ラケットとして分類されます。
イメージしやすいかと思いますが、重いほどより威力のあるショットを打つことが出来ますし、面の安定性も高いためコントロールも高まります
しかし、これはパワーがあるからこそできることなので、最初は扱いやすい軽量ラケットからスタートすることをオススメします。
フェイスサイズ
フェイスサイズというのは、ラケットフレームに囲まれたストリングを張る部分の面積のことを指します。
フェイスサイズは、およそ85㎠~95㎠のものをミッドサイズ、およそ96~105㎠のものをミッドプラス、106㎠以上のものをオーバーサイズというように分類されます。
フェイスサイズが大きいほどスウィートスポットが広くなるため、多少スイングがぶれても良いショットが打ちやすくなります。
フェイスサイズが小さいほどスイングがシャープになり威力のあるショットを打てるようになりますが、やはりスウィートスポットも狭くなるため上級者向きです。
まずはオーバーサイズのものから使い始めることをオススメします。
フレームの厚さ
フレームの厚さには
- 厚ラケ
- 中厚
- 薄ラケ
の3種類があります。
厚ラケは、ワイドボディとも呼ばれ、ラケットを横から見た場合のフレームの厚さがおよそ26㎜以上のラケットのことを指します。
重量としては軽く、反発力も高いためパワーに自信がない方にオススメです。
中厚は、フレームの厚さがおよそ22~26㎜のテニスラケットのことです。
幅広いプレーヤーが使用している厚さでもあります。
反発性、パワー性、コントロール性がそれぞれバランスよく高いため、パワープレーからテクニカルなプレーまでカバーしたいオールラウンドプレーヤーの方、どのようなプレーが自分に合うか分からない初心者の方にもオススメなタイプです。
薄ラケは、フレームの厚さがおおよそ21㎜以下のラケットのことを指します。
振り抜きがよく、狙ったところにボールを飛ばしやすいという特徴を持ちます。
しかし一方で、反発力があまりなく、重量が重たい傾向にあるため、中上級者向けのラケットとなります。
グリップサイズ
グリップサイズというのは、ラケットの持ち手の部分の円周の長さを数字で分類したものになります。
1から4までの数字で分かれており、数字が大きくなるほど太くなるという設計です。
グリップが細くなるほど細かいプレーやコントロールなどがやりやすくなり、太くなるほど大きなストロークやパワーショットがやりやすくなります。
では、パワーが欲しいから太いものがいいのか、テクニック重視だから細いものがいいのかと言ったらそうとも言い切れません。
これはグリップの上に巻くグリップテープの厚さも関わってきますが、それとトータルして持った時に太すぎず細すぎず、自分の手にしっくりとくるサイズを探しましょう。
ショップに行けば実際にグリップを巻いたものを触らせてもらえると思いますので、一度店頭に行くことをオススメします。
ストリングのパターン
テニスラケットのストリングには縦糸と横糸があり、それらの本数を表したものをストリングパターンと呼びます。
一般的なのは16×18あるいは16×19で、16×16と少ないものから、18×20と多い物まであります。
違いとしては、ストリングの数が少ないほどボールにスピンをかけやすいです。スイートスポットとも広いため初心者にオススメとなります。
それに対して、ストリングの数が多いほどコントロール性に優れます。
負担が分散されてストリングが切れづらいという特徴も持ちます。
スウィートスポットは狭くなるため中上級者向けのパターンであると言えます。
バランス
ラケットのヘッドの部分からグリップの部分まで、どの個所に重心があるのかで分類され、それぞれ
- トップヘビー
- ミディアム
- トップライト
となります。
トップヘビーは、軽量ラケットに多いバランスです。
スイングする際に遠心力や重力が加わりやすいため、非力な方でもある程度力強いショットが打ちやすいバランスとなります。
まずはしっかりと大きくラリーをしたいという方に向いています。
ミディアムバランスは、ラケットの中央部に重心があるバランスです。
イーブンバランスとも言われ、コントロール性とパワー性のバランスが取れています。
ストロークもボレーもやりたいという方にオススメなバランスです。
トップライトは、文字通りグリップに近い部分に重心があるバランスのことです。
他のバランスと比べてパワーで劣るものの、ボレーショットがやりやすいという特徴があります。
ジュニア初心者はどのようなラケットを選べば良いか
ここまでのポイントを整理すると、初心者にとってのラケット選びは、基本的に以下の通りになります。
- フレームウエイト → 「軽い」
- フェイスサイズ → 「大きい」
- ラケットの厚さ → 「厚い」
- グリップサイズ → 「適切な太さ」
- ストリングのパターン → 「少ない」
こうした内容を基本に、ショップの店員さんに相談してみましょう。
ジュニア初心者におすすめのラケットはこちらの記事をご覧ください
その際、大型スポーツショップに行くのももちろんいいですが、出来れば地域のテニスラケット専門店に行かれることをオススメします。
少しハードルは高いですし、お値段もリーズナブルとはいきませんが、きめ細かな質の高いアドバイスがもらえ、サポートも手厚いことが多いようです。テニススクールの評判、様々な練習会の情報などが聞けたり、今後、長く付き合うことになれば、継続的に技術的なアドバイスを貰えることが多く、お店にとっても客にとっても末長いお付き合いが構築できるのはすばらしいことだと感じます。
レベルアップに伴う道具の買い替え
テニスが上達していく中で、様々な課題が出てくると思います。
例えば、「もっと強いショットが打ちたい」場合、もちろん技術的にアプローチしたり、フィジカル的に高める方法が主流ではありますが、意外と、道具を変更したり買い足したりすることで高い効果を期待できる場合もあるようです。
その場合には、課題に合ったラケットを自分で探すのもいいですが、出来ればプロに相談することが一番、地域にある専門店とお付き合いがある場合は正に好都合なケースと言えそうです。
そうした専門店に出向き、「もっとパワーのあるショットを打ちたいんですけど、今こういうラケットを使っているんですけどどうすればいいでしょうか?」という質問をしてみましょう。
オススメのラケットがあれば、すぐにそれを教えてもらえるでしょうし、ラケットだけではなく、ストリングの種類やテンションについてアドバイスを貰うこともあるかもしれません。
要は、常に上達するための「課題意識」を持って日々練習に取り組むことが大切で、その課題に合わせて道具も順次ステップアップしていくことが上達する上で重要な点であるとされます。
ラケットのメンテナンスについて
テニスラケットは決して安いものではないので、それなりに長期間にわたって使用することになります。定期的にメンテナンスを行うことで、より良いパフォーマンスを維持できるようになります。
ラケットのフレームのメンテナンス
中性洗剤、食器洗剤を軽く薄めて、使わなくなったタオルに馴染ませてラケット全体を拭きます。
基本的にガットが張ってある状態で行うため、ガットの部分にタオルが触れないように、丁寧にフレーム部分を拭きましょう。
グロメットやラケットの先端部分には砂が埋まっていることが多いため、使わなくなった歯ブラシを使って取り除きましょう。
拭いた後は乾かします。
ガット部分のメンテナンス
ガットにはボールのフェルト(毛)が付いている場合が多いため、ここでも歯ブラシを使って取り除きます。
また、ガットがずれている個所もありますので、真っ直ぐなるように整えましょう。
ガット(ストリング)交換
この知識は早めの持っておく必要があると感じました。ガットを交換する時には必ずガットの種類と張り方(テンション)を聞かれます。
また、部活で頻繁にラケットを振ることが多く、どんどん上達して強いボールを打てるようになってくるとガットの寿命は驚くほど短いということが分かってきました。
大事な試合が控えている場合には、試合中に切れないように、前もって新しいものへ交換しておくなどのことも、通常おこなわれるようです。
ガットの交換は安くても数千円はかかります。こうした知識がないと、頻繁にガットを交換することが理解できなく、上達の妨げにしかなりません。
ガットの種類やテンション、レベルに応じた選び方などについては、たくさんの参考となるページがありますので、そちらを参考にしてみて下さい。
グリップのメンテナンス
巻いているグリップは定期的に交換しましょう。
目安としては滑りやすくなってパフォーマンスが落ちているなと感じた時です。また、汚れや破れなどが目立ってきた場合にも交換を検討しましょう。
最後に
こどもが中学生の段階では、スポンサーは親となるでしょう。上達への影響やけがの予防面でも、今の段階、道具選びはこどもと一緒に勉強しながらおこなうべきだと思います。
メンテナンスの面でも、それなりにお金がかかることから、やはり親の基礎知識も重要だと思います。
是非、今回の内容を参考にして、こどもの硬式テニスをサポートしていきましょう。
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